線形代数第0講
はじめに
【第0講のポイント】
- 学習の指針を理解する
- 学習の目的を理解する
【第0講の目標】
- 学習の指針を理解し、自ら学習を進められるようになる
【第0講の構成】
- 学習の指針
- インターネットで調べる
- 友人・教員とともに学ぶ
本書の見方
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第1節 学習の指針
学習内容
線形代数は大学初年度で学び、広範囲な応用分野を持つ基礎的な科目です。このテキストでは、オンライン学習(自習)を前提として、手触り感を大切に、線形代数の諸概念や技術が身に着くように解説してゆきます。
学習の指針
本テキストは、学習(演習)に十分な時間をかけて行うことを前提としています。理解が不十分に感じられる点は、適当な問題集等で具体例にあたって、計算方法などにも十分習熟するようにして下さい。
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第2節 疑問点を調べる
このテキストを書く際に参考にした書籍の主なもの以下に記す。
参考書
線型代数入門 齋藤正彦著(東大出版会)
線形代数講義 金子晃著 (サイエンス社)
線形代数 生態と意味 森毅著(日本評論社)
インターネット
最初の手掛かりは総合検索サイトです。以下に代表的な検索サイトへのリンクを上げておきますので、
気に入ったものをブックマークに登録しておきましょう。
- Google
- Yahoo
- Infoseek
- goo
他にも、辞書、辞典、用語集、等々役立つWebページが多数あります。自分が(信頼できる)インターネット上の情報源をどれだけ豊かに持てるかは、これからの学修に大きく影響します。友人とも情報を交換して、自分にあったページをみつけるとよいでしょう。テキスト中で知らない単語や概念に出会ったときの意味確認や、テキストの説明だけでは疑問が解消できない場合もインターネットで調べてみましょう。
- ウィキペディア
ただし、
インターネット上には不正確な情報も多く、その活用には情報を頭から鵜呑みにしない慎重さが必要です。
第3節 記法
括弧類
中括弧$\{,\}$:集合を表す。$\{,\}$内での要素順番や重複を問わない。
山括弧$\langle,\rangle$:列を表す。項の順番や重複も意味を持つ。
角括弧$[,]$:行列(ベクトル)を表す。
丸括弧$(,)$:式内のまとまり、あるいは列を表す。
縦棒 $|,|$:行列式
$\|,\|$:ベクトルのノルム(長さ)
変数記号
小文字の$a,b,c,x,y,z$:数
小文字の$i,j,k$:番号
大文字の$A,B,C$:行列
太字の$\vect{u},\vect{v}$:(列)ベクトル
矢印付き太字の$\vec{\vect{u}},\vec{\vect{v}}$:行ベクトル
定数記号
$m,n$:定数
$E$:単位行列、$O$零行列
$\vect{e}_i$:単位ベクトル
$\vect{o}$:零ベクトル
演算記号
張る空間:$\overline{\vect{v}_1,\vect{v}_2,\dots,\vect{v}_n}^+$
共役複素数:$\overline{c}$
直和:$\oplus$
内積:$\bullet$
剰余:$\%$
論理記号
定義する、定める(左辺を右辺で):$:=$
同値、必要十分:$\iff,\ \Leftrightarrow$
ならば:$\implies,\ \Rightarrow$
それゆえ、ゆえに:$\therefore$
なぜなら:$\because$